冬の光線─The Winter Light─
季節によって光線が変わることに気付いたのは、本格的に撮り鉄を始めてからでした。

雪まみれになりながら、終点を目指す寝台特急「カシオペア」(東鷲宮~栗橋間)。
夏の強い日差しに対して、冬はこう、なんとなくですが、優しく包み込んでくれる様な、そんな光線だと。そんな光線の中、悴む手でカメラを握ると、好きな車両が走ってくるのが見えて来ます。

バリ順の中、次の停車駅平塚へと急ぐE233系E01編成(茅ヶ崎~平塚間)。
蒼い空をバックにして、気持ち良い光線の中、好きな車両を撮る。いくら寒くても、いくら待ち時間が長くても、そんなことは気になりません。
国鉄色を保っていたEF66 27が、貴重なタンカーを牽引する姿も今は過去帳入り(深谷~岡部間)。
今は亡き車両も、冬の光線で記録してあると、撮っておいて良かったなぁ、と感じます。

団体臨時列車「ゲレンデ蔵王」の送り込みで、夕暮れのワシクリを駆け抜ける583系N1・N2編成(東鷲宮~栗橋間)。
自分がよく行く撮影地で、あまり見かけない車両を撮ると、嬉しいですよね。いつでもそんな気持ちにはなるのですが、冬の光線でバシっとキメられた時、思わずガッツポーズをしてしまうのは、私だけでは無いと思います。。
“グランド5000”として話題を呼んだ、5000形5065F+5200形5268F(喜多見)。
「引退する」と予告されている車両を撮る時。緊張するシャッターチャンスに引き続き、悲しさや虚しさがこみ上げて来るものです。
降り注ぐ太陽の光の中、ふとしんみりとしてしまうのは、その車両との思い出が、頭を駆け巡るから…なのでしょうか。
運用を終え、所属区へと戻る189系OM201編成“彩野”。
でも、そんな彼らの姿を私は忘れることはないでしょう。冬の、あの素晴らしき光線が降り注ぐ限り。

有名撮影地を行く8191F+8567F(春日部~藤の牛島間)。
ただ、なんだかんだ言って、行けば普通に来てくれる、そんな車両が一番好きなんだと思います。これに関しては、冬の光線かどうかは…実は関係無かったりするんですが。
澄んだ空気の中を走る車両達は、いつにも増して凛々しく見えます。
心の洗われる様な、そんな気持ちにさせてくれる季節、冬。
いよいよ、本番です。






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