【保存車両探訪】JR東日本研究開発センター クハ208-7
かの有名な鉄道博物館から、歩いて十数分。市街地の真中に、突如として現れる巨大な建物群…JR東日本の誇る研究施設、「JR東日本研究開発センター」です。
同センターは、JR東日本を取り巻く環境の変化に迅速、かつ的確に対応するため、2001年に設立されました。鉄道システム全般の研究を行っており、駅、線路、車両に輸送システムと、あらゆる分野で功績を残しています。
そんな同センターの一角には、「駅」が存在します。
センター内に存在する「駅」、ではなく…。
これ、もちろん本物の駅ではありません。「Smart Station 実験棟」と呼ばれる、駅施設の研究を行う施設です。ホームドアやLED列車案内表示機等が設置されており、実際の駅のよう。
そんなSmart Station実験棟、乗客の動線を総合的に把握するために、車両も用意されています。
白帯に変更された、クハ208-7。
かつて京浜東北線で活躍していた、ウラ7編成の大船方先頭車、クハ208-7です。
クハ208-7を含むウラ7編成は、1993年3月、東急車輌にて製造されました。
元はオール4ドアの10連でしたが、1996年10月に6ドア車サハ208-20が連結され、6ドア車く混み編成となりました(余剰となったサハ209-26はウラ59へ転用)。
その後は順調に推移していましたが、E233系の導入により2008年3月に運用離脱、同年4月に長野へ配給輸送されました。
長らく構内で留置されていたクハ208-7ですが、2009年12月にウラ62編成の内の6両、及び同じウラ7編成のクハ209-7と共に大宮総合車両センターへ入場しました。
転用改造がされる予定では無かったため、その後の動向が注目されていましたが、クハ208-7は装いを改められ、2010年6月の同棟の完成までに搬入された様です。
これからの鉄道のあり方を研究すべく、また新たな活躍の場を与えられた、クハ208-7。他地区へと向かった車両たちとは違う形ながら、まだまだ「現役」で有り続けているその姿は、心なしか現役時とは違う輝きに満ちている様に見えました。
鉄道博物館の帰りに、最先端技術開発の一端を担う同車に、会いに行ってみてはいかがでしょうか。
ちなみに。
同時に入場したクハ209-7は、こんな姿になっています。
大宮総合車両センターの裏手、元解体線であった場所に、クハ209-7は留置されています。スカートは外され、ドアには鉄板の様なものが挟まれていますが、何の用途に使用されているかは不明です。クハ208-7に会いに行った帰りには、こちらも訪れてみては。





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