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2011年10月 8日 (土)

【保存車両探訪】日中線記念館 キ287、オハフ61 2752

引き続き、日中線記念館の記事となります。

前記事では殆ど触れませんでしたが、記念館の敷地の片隅には、実は2両の車両が保存されています。

キ287と、オハフ61 2752です。

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東北地方の豪雪に挑んでいたキ287。

現役当時の機回し線であった所・・・構内の片隅に、その2両はひっそりと佇んでいました。

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日光を浴びて特徴的な車体を光らせるキ287。

キ287は、キ100形の186両目として製造された車両です。

キ100形は、国鉄初の単線用鋼製ラッセル車として1928年より製造された車両です。大戦を挟んで、1956年までにキ100‐293の194両が製造され、各地で活躍しました。

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貴重なラッセル車の車内。

キ287は、車内も公開されていて、実際に乗り込むことができます。ただし、私が訪れた際は時間が早かったためか、ドアは開きませんでした。もしかしたら、力が足りなかっただけかも分かりませんが・・・。

キ287自体は、日中線で使われていた車両ではないそうです。ただ、同型が使われていたとのことなので、古き良き時代を振り返るには十分ではないでしょうか。

続いて、その後ろにはこんな車両が控えていました。

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鋼体化客車として知られる60系客車。

60系客車。木造客車から台枠や部品などを流用して製造された、いわゆる「鋼体化客車」と呼ばれる形式の残党が、こんなところにいました。

オハフ61 2752は、1955年に長野工場で落成した車両です。落成時の車番はオハフ61 752でしたが、後年に電気暖房を装備したためプラス2000番とされ、オハフ61 2752へと落ち着きました。

この車両はキ287と異なり、一時期ですが日中線でも活躍していました。晩年は仙台客車区に配置され、東北本線などで活躍していたそうです。

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ずらりと並ぶ木製の座席。

鋼体化されたとは言え、接客設備は木造です。普通列車用に製作されたため、背もたれにはモケットが設置されていません。現在ではあり得ないことですが、鋼体化を促進するために、車内設備を必要最低限のものとした結果だそうです。同時期に登場した43系客車と比べても、明らかに劣る設備とか。

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のんびりと余生を過ごす。

最近整備されたのか、車体は綺麗に保たれていました。なかなか整ったデザインの同車に、私自身すっかり惚れこんでしまったのは言うまでもありません。

山奥に眠る、2両の保存車。ひっそりと佇むその姿に当時の活気を見出すことはできませんが、この地に鉄道路線があったことを、無言で知らせてくれています。

図らずも時間が出来てしまった時、ふと、こんな車両達に会いに行ってみるのも、いいかもしれません。

※引き続き、会津旅行の記録をご紹介します。ご期待下さい。

 


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コメント

こんばんは。
私も暫く前に熱塩駅跡を訪れました。
今では希少価値さえあると思われる保存車両が物珍しく、ゆっくりと見学しましたが、やはりそこは廃駅、既に使われなくなって久しい寂しさが漂います。
駅舎などは廃止前よりもだいぶ手入れが行き届き、今の方が大切にされているようです。
また、鉄道の面影を偲びに訪れたい場所です。
今後とも、宜しくお願い致します。
風旅記 http://kazetabiki.blog41.fc2.com/?pc

投稿: 風旅記 | 2012年9月27日 (木) 03時32分

風旅記さん>
コメントありがとうございます。また反映が大変遅くなり、申し訳ありません。

キ100や61系客車は保存数が少ないため、確かに希少価値があると言えます。
寂しさというか、こういう場所に行くと、どうしても虚無感というか、そういうものを感じてしまいます。必然的に、構図も寂しさを感じるようなものを選んでしまいがちですね…。
こちらこそ、今後ともよろしくお願いします。

投稿: 緑のあずさ | 2013年1月18日 (金) 15時11分

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