【保存車両探訪】ほしあい眼科 キハ223、クモハ2003、クハ21
埼玉高速鉄道線浦和美園駅を出て、ジャスコ浦和美園店の横の大通りをずっと行くと、急に道沿いに色鮮やかな車両の前頭部が目に飛び込んで来ます。そして、その隣には渋い色をした気動車の姿。これらは、昨年5月に開業した、「ほしあい眼科」の敷地に保存されている車両達です。
羽幌炭礦鉄道時代の塗装に復元されたキハ223。
まずは、建物の横に据え付けられているキハ223から。
この車両は、1970年まで存在していた「羽幌炭礦鉄道」が、国鉄キハ22形とほぼ同仕様で製造した車両です。1960年~66年の間にキハ221‐223の3両が製造され、廃止まで使用されました。
その後、現在のひたちなか海浜鉄道の前身である茨城交通に3両揃って移籍し、形式名はそのまま、活躍を続けました。移籍の際に改造を受けたものの、前面窓に設置されている「旋回窓」は存置され、今まで残されています。
茨城交通色となっていたキハ223は、2009年7月のさよなら運転を最後に運用を離脱。その後、羽幌炭礦鉄道色に塗り替えられた上で昨年12月中に搬出され、無事当地での保存と相成りました。
現在は待合室として使用されており、公式サイトによると、昨年12月にはお色直しも行われたようです。
続いては、こちらの車両達。
彩り豊かな車両達が並ぶ。
建物の道路側、かなり目立つ位置には、流鉄で活躍していた車両達の前面のカットモデルが設置されています。
柿色の独特の塗装が懐かしい「明星」。
片方は、2009年4月限りで引退した、2000系第2編成「明星」の先頭車、クモハ2003のカットモデル。
同車は、元西武701系の745Fを種車として、3連に改造の上で1995年12月に入線した「明星」編成の流山寄り制御電動車でした。流山線では10年以上にわたって活躍を続けましたが、2009年に5000系第1編成が導入されるのを前に運用を離脱、同年11月の「第8回 流鉄鉄道の日(当ブログでの記事はこちら)」での展示を最後に、レールの上からその姿を消しました。
完全に解体されてしまったと思っていただけに、今回この様な形で再会出来るとは思っていませんでした。前面の愛称板こそ有りませんが、これからいつでも気軽に見ることが出来るのは嬉しいですね。
懐かしの「流馬」が纏っていたスカイブルー塗装の前頭部。
「明星」で活躍していたクモハ2003の前頭部の隣には、「流馬」の塗装が施された前頭部が設置されています。これ、私も今回この記事を執筆する際の下調べをするまでは全く知らなかったのですが、2007年に引退した二代目「流馬」のものではなく、上で紹介した「明星」の内、馬橋寄りの先頭車であるクハ21の前頭部を「流馬」の色に塗り替えたものなんだそうです。
何故か、テールライトの部分が西武時代の通過表示灯へと復元されており、流鉄時代には見ることのできなかった表情となっています。こう言う所が、保存車両の面白い所でしょうか。
「ほしあい眼科」の院長さんは鉄道がお好きなのだそうで、その結果、この様な外観になったそうです。サイン類も鉄道をモチーフにした可愛らしいものが使われており、院長さんの鉄道への並々ならぬ愛情が感じられますね。
去る昨年9月に開催された「伏木ヤード祭り」で公開された万葉線デ7052も、同院で保存されることが各メディアで伝えられました。今後、敷地内の環境を整え、受け入れていくそうです。
これからも車両が増えると言うことで、また改めて訪れたいところ。その時には、綺麗になったキハ223等ももう一度収めたいところです。
電車をモチーフにしたユニークな医院、ほしあい眼科。今後の動向にも、注目です。






コメント
大事にされているので、お嫁に出した側もうれしく思っています。
ずっと保存していただけるといいのですが。
(吉田)
投稿: ひたちなか海浜鉄道 | 2011年3月 1日 (火) 09時18分
ひたちなか海浜鉄道 吉田さん>
コメントありがとうございます。
わざわざこんな拙いブログに社長さん直々のコメントを頂けるとは…励みになります!
綺麗に保存されているので、私としてもとても嬉しく思います。車両のコンディションが良いのは、ひたちなかさんの方で可愛られていたこともあるのではないでしょうか。
永らく保存されることを、願って止みません。また見に行きたいと思います。
投稿: 緑のあずさ | 2011年3月 2日 (水) 18時04分